要望書
仲間川マングローブ林の保全に関して
環境大臣
環境省那覇事務所 098-858-5825
環境省西表野生生物保護センター 85-5582
沖縄県自然環境課 098-866-2240
沖縄県エコツーリズム推進協議会 098-958-5568
竹富町教育委員会・自然環境課・商工観光課 82-0643 82-6199
マスコミ各社 御中 
    2014年1月27日
〒907-1433 沖縄県八重山郡竹富町南風見仲29−74
日本野鳥の会西表支部
支部長 衣斐 継一 (FAX兼用)0980-85-5530
HP:http://www.offeco.com/iriomotesibu.html
西表島の仲間川下流域の日本一広いマングローブ林が帯状に倒伏しているとの情報を、昨年2月に地元住民から頂き急ぎ視察したところ、支流を中心に流れに沿って1列を残し帯状に倒伏していました(グーグルアースでも確認できる程)。その後何度か訪れたところ、倒木の直接の原因は台風などの強風のようですが、幼木が少なく林自体の樹勢が著しく低下し枯死に近い状態の場所が多いことが分かりました。このまま放置すれば、マングローブ林の半分以上が枯死する可能性があると考えます。また、本流沿いは観光船の引き波により浸食も始まってます。他の河川ではこのような大規模な倒伏が起きてないことなどから、観光船の影響によるものと考えます。観光船により川底の平坦化が起こり潮の出入りが阻害され、マングローブの樹勢が衰えたと考えられます。更に、仲間川下流地域では赤土汚染も酷くその影響も考えられます。
野鳥の会では例年サシバの渡りを大富地区で観察してきましたが、10年程前から他の地域に比べサシバの減少が顕著で、何が原因か苦慮していました。
何れにしても、早急な原因調査と同時に観光船の運航規制をすべきだと私たちは考えます。
この地域は国立公園特別地域で、世界遺産登録に向け中心的な地域でもあります。さらに、沖縄県の仲間川保全利用協定が締結されたにもかかわらず、このことに何の対応もできなかったことを考えると、協定を第3者や専門家を加えたものに見直すべきだと私たちは考えます。
よって、以下のことを強く要望します。

1.仲間川のマングローブ林の枯死の原因調査を早急に行うこと。
2.仲間川の観光船の入域規制を実施すること。
3.仲間川保全利用協定の抜本的な見直し。
以上
 
注意点
画像はFAX送信のためモノクロでの送付です。 

以下、参考画像

  


  

干潟部はマングローブが生育していた所